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ラバーブッシュ打替修理工程

ラバーブッシュ打替修理で1番依頼が多いヤンマー用プロペラです。

今回はSZ-160用ダイヤ16×ピッチ16のプロペラで簡単に作業工程を説明します。

①古いラバーブッシュを抜きます。

ラバーブッシュ打替修理

修理可能か、不可能かは、見た目では判断が難しいので確認の為、古いラバーブッシュを抜きます。

②インナーハブの状態を確認して修理可能かを判断します。

ラバーブッシュ打替修理

スリップした状態で長時間使用しますとラバーブッシュの金属部分とプロペラのインナーハブ部分と接触する為、段差ができ、酷いとプロペラの手前側(プロペラの固定ナット側)の内径を削ってしまい、新しいラバーブッシュを圧入しても芯が出ない為、修理不可能となります。

この段差が少なければ修理可能となります。

③修理可能な場合は、段差部分を削り平らにします。

ラバーブッシュ打替修理

圧入時に数トンの力を加えますのでラバーブッシュのゴムが変形します。

この時に段差やバリ等が有るとラバーブッシュが引掛り上手く圧入出来ません。

④インナーハブ加工 段差部分の修正

ラバーブッシュ打替修理

段差部分を埋めて削って加工します。

⑤新しいラバーブッシュを圧入します。

ラバーブッシュ打替修理

専用の次具を使用しリキッドを塗り圧入します。

プロペラとラバーブッシュの位置を微調整します。

⑥センターリング加工

ラバーブッシュ打替修理

プロペラナット側の削れた部分はリングを圧入します。

リング径より大きく削れてしまったプロペラは修理不能となります。

⑦ラバーブッシュ打替修理完了

ラバーブッシュ打替修理

プロペラ部分とラバーブッシュ部分に隙間が開いていますがこの隙間はスリップ時に削れた部分です。

リキッドを馴染ませる為、通常1日以上経ってから使用可能となります。